9月15日 ひじきの日

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日、9月15日は、栄養が豊富なひじきを食べることによって健康に長生きしてほしいという願いから、三重県ひじき協同組合によって「ひじきの日」に制定されています。

ひじきの煮物 Photo by iStock

ひじきは、ホンダワラ科に属する海藻の一種です。同じくホンダワラ科に属するホンダワラやアカモクも、京都北部の丹羽を中心に海藻として食されています。

日本人とひじきの関係は長く、なんと縄文時代から食べられていたそうです。文学作品にもひじきは登場しており、『伊勢物語』の第三段は、ずばり「ひじき藻」というタイトルです。

 

そんなひじきには、実に多くの栄養素が含まれています。まず、鉄分を含む食品として知られており、貧血予防に役立ちます。

さらに、ひじきはおよそ10〜20%が食物繊維でできており、ビタミンAやB1をはじめ、多くの種類のビタミンの確保に役立ちます。しかも、甲状腺ホルモンを生成する材料となるヨウ素の貴重な摂取源でもあるのです。日本人の食卓に欠かせない存在だと言えるでしょう。

ヨウ素といえば、だ液の働きを見る実験でヨウ素液を使ったことを覚えている方も多かろう Photo by iStock

そんなひじきですが、2004年には英国食品規格庁(Food Standards Agency:FSA)が「食べないように」と勧告しています。その理由は、ひじきにヒ素が多く含まれていることにありました。しかし、乾燥ひじきを水で戻す日本の一般的な調理法によって含まれているヒ素は大きく減少することが確認されており、適度に食べる場合においては心配することはないとされています(内閣府 食品安全委員会HP)。

さて、皆さんはひじきをどのように料理していますか? 江戸時代の料理本『寛永料理物語』では、ひじきは「にもの、あへもの」書かれています。また、鉄分吸収のためには野菜や肉、魚介類と合わせると良いそうです。さらに、干し椎茸と合わせるとカルシウムの吸収が助けられるんだとか。ぜひ、それぞれの料理法でひじき食べて、健康な生活を送りましょう。