9月13日 『スーパーマリオブラザーズ』発売(1985年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1985年の今日、任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオ」シリーズの原点である、ファミリーコンピューター用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』が発売されました。

「スーパーマリオ」シリーズの主人公であるマリオは、赤い帽子と口もとのヒゲで世界中に知られています。彼は、1981年に任天堂が開発したアーケードゲーム『ドンキーコング』で初登場しました。この作品では、マリオはプレイヤーに操作され、ペットのドンキーコングからレディを救おうとします。

実はこのゲームは、もともとアメリカの人気漫画『ポパイ』を素材としたゲームになるはずでした。ところが、急きょ『ポパイ』のキャラクターを使わずにゲームを作ることになり、マリオとドンキーコングが生まれたのです。そのため名前も決まっておらず、マリオは「ミスタービデオ」や「ジャンプマン」と呼ばれていました。

 

そして、このゲームのヒットをきっかけに、正式に「マリオ」の名前が与えられ、マリオの名を冠したゲームも発売されるようになります。そのなかでも『スーパーマリオブラザーズ』は、全世界で4000万本以上の売り上げを記録したのです。

マリオやドンキーコング、そして『スーパーマリオブラザーズ』の生みの親である宮本茂さん(1952-)は、ゲームを作る上で重要なこととして「シンプルさ」を挙げています。確かに「スーパーマリオ」シリーズは、右へ行くと冒険が進むことや敵に触れるとダメージを受けること、Aボタンでジャンプできることなどがすぐわかります。

宮本茂 Photo by Gettyimages

さらに、彼は「ストーリー」や「デザイン」も重視したといいます。「スーパーマリオ」シリーズは、まずキャラクターのデザインにとりかかった面でも画期的でした。また、ステージをクリアして姫を助ける、ハテナブロックからアイテムを手に入れてパワーアップするといった物語性も、世界中のファンを虜にしたのです。

こうして長きにわたって人気を誇り、今なお世界中から愛されている「スーパーマリオ」シリーズは、今年で35周年を迎えます。任天堂の特設サイトでは、今までの歴史を振り返る企画や、さまざまなキャンペーン情報が公開されています。

ちなみに、マリオのコースを自分で作成できる『スーパーマリオメーカー』というソフトが同シリーズから発売されているのですが、このゲームで作ることができる計算機は「チューリング完全」である、という研究成果が発表されています。スーパーマリオは、ゲーム業界にとどまらず、数学・計算機科学の業界でも注目を集めているようです。