〔PHOTO〕Gettyimages

石破・岸田潰しを終えた「菅・二階コンビ」が、次に狙うこと

「二人の妖怪」が仕掛ける

永田町は早くも「選挙モード」

8月29日、選挙プランナー・松田馨氏の携帯電話は鳴りっぱなしだった。

「どうやら衆院選が近い。急いで情勢調査を頼みたい」
「解散になったら、ぜひ私の選対に付いてほしい」
「コロナ禍での選挙になったら、何に気をつければいいのだろうか」
「ネット選挙対策に力を貸してほしい」

選挙コンサルディングの会社「ダイアログ」の代表を務める松田氏は、選挙情勢の分析に定評があり、選挙でのネット戦略にも長けている。その松田氏に対し、与野党問わず、10人以上の国会議員や陣営関係者から問い合わせや選挙協力の申し出があったのだ。

この前日の8月28日、安倍晋三首相が、持病の潰瘍性大腸炎の再発を理由に突然の辞意表明を発表。世間は驚きとともに、次期首相は誰になるのかに関心を寄せた。その後、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が出馬を表明したが、9月14日に総裁選を控えた現段階において、すでに菅氏が次期総裁に就くことが決まったかのようである。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

前回の記事で指摘したが、背景には、二階俊博幹事長が「菅擁立」に尽力したことがある。このまま「菅総理」が誕生したあかつきには、二階氏が党から菅氏をサポートする「菅・二階政権」とでも呼ぶべき政権が誕生する可能性が高い。

菅総裁誕生がほぼ既定路線となった今、永田町ではもはや次期首相が誰になるのかには興味がなく、ポスト安倍決定後、解散総選挙があると睨み、自分の足場固めに動き出したのである。