# 中国

習近平が大迷走…! いよいよ追い詰められた「中国経済」のヤバい末路

起死回生策の「一手」を打ち出したが…
福島 香織 プロフィール

このままでは生き残るのが難しい…

「アジア地域の経済の一体化」は、習近平が第13次五か年計画にも盛り込んだ一帯一路戦略に通ずるものであり、要するに西側自由主義社会主体のグローバルチェーンとは別に、アジアも含めた中華圏経済のサプライチェーンを大内循環、と考えているようにも見える。

中国社会科学院世界経済・政治研究所所長の余永定はこれまでのグローバル・サプライチェーンの一員としての中国経済の成功を「国際大循環」と位置づけ、これから「国内大循環を主体とする双循環相互促進スキーム」に徐々に移行していくという考え方を示した。

これは国際大循環を単純に否定する、放棄するということではなく、アウフヘーベン(矛盾するものを更に高い段階で統一し解決する)だ、と説明している。

これを実現するためには中国は独立した完璧な産業構造を打ち立てる努力をしなければならず、重要なのは食糧とエネルギー安全を確保したうえで、中国を製造強国にする必要がある、としている。また国内で独立した完璧な産業構造を形成するための様々なイノベーションを実現するためには、これまで以上の人材育成への投資が必要だとも。

 

その上でGDPの対外依存を減らし、国際貿易収支のアンバランスを是正し、また中国が海外にもつ2兆ドルの海外純資産を国内にもどし、東南アジアに進出している企業、工場を中国内陸に移転させ、グローバルチェーンの中の中国の位置づけを調整してもっと中国市場に寄せるべきだ、としている。

いずれにせよ、中国経済が地縁政治の矛盾によっていままでのグローバル経済の中で生存し続けることが難しいとの判断から、新たな経済スキームの必要性に迫られている、ということには違いない。

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