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習近平が大迷走…! いよいよ追い詰められた「中国経済」のヤバい末路

起死回生策の「一手」を打ち出したが…
福島 香織 プロフィール

5つの措置

元財政部財政科学研究所所長で華夏新供給経済研究院長の賈康が、中国経済ニュースサイトの財新ネットに寄せた論考によれば、「経済内循環の解釈をただ自力更生によるものだとするのは明らかに偏りのある極端な認識である。さらに重視すべきは内循環が決して閉鎖的な鎖国経済に回帰するのではないということだ。国内外の双循環を処理するその前提条件は、全面的な開放と改革の深化を継続することだ」と解説。

内需のポテンシャル発揮を通じて、国内市場と国際市場をさらにうまくリンクさせ、内需外需を相互に促進し総合力を発揮させるのが「双循環」だ、としている。

ちなみに賈康は内循環を促進する五つの措置として、(1)新基建(デジタルデバイスインフラなど、新型インフラ建設)などへの投資拡大と、それによる内需拡大、雇用促進、民衆の収入増とそれによる市場への期待という循環の促進、(2)富の再分配の最適化、(3)農村人口の都市民化、(4)輸出から国内消費への転換、(5)企業と政府の関係改善、市場経済を基礎としたビジネス環境の高度化、法治化を含めた全面的な改革の深化をあげた。

賈康は国内大循環を促進するためには、市場経済化と法治化が必須と訴えているわけだ。だが、これは習近平政権が目下すすめている民営経済に対するコントロール強化、共産党の指導強化とは逆方向の政策のようにもみえる。

共産党支配を強める中国 photo/gettyimages
 

一方、工商銀行国際の主席エコノミストの程実とシニアエコノミストの銭智俊のリポートによれば、グローバル化の歴史的な難局に直面し、中国の「双循環」は「自己を守って閉じる」だけではなく、内側に向かって力を選択し、外に向かっての高いレベルでの開放とするようになった、という。

「内循環は産業のレベルアップによるアジア地域の経済一体化を進めることで、中国経済をグローバルシステムの中の新たな戦略的視点として打ち出すために、”外循環”に中国の国際分業の道を最適化する」というのだ。

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