安倍首相はなぜ「岸田」をあきらめ「菅」にしたのか

首相交代・深層レポート【中編】
戸坂 弘毅

これは公明党が内々に行った選挙の分析結果でも指摘されている。そのため創価学会内では、自民党との全面的な選挙協力を見直し、連立を解消した方が選挙活動にも力が入る――との意見が長年、燻っている。

だが、現在の創価学会を動かしている会長の原田稔や事務総長の谷川佳樹、それに佐藤らには、路線を変更する気配はない。

 

「選挙区は自民、比例は公明」という選挙協力によって、公明党は最近の国政選挙で150万前後の比例票を自民党支持層から得ている。今の学会執行部は、この戦術をさらに徹底させることで、組織の弱体化と支持者の公明党離れによる得票減を補おうとしているのだ。目前の選挙での集票を考えると、それが最も手っ取り早い方法だからだ。

(文中敬称略。後編につづく)