日本を代表する憧れリゾートの一つである星野リゾートは、なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか? ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが各施設の魅力を紐解きます。

今回は、せきねきょうこさんが「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」を愛する理由をご紹介。景観・客室・料理・アクティビティ・ワインの5つのポイントについて、じっくり語っていただきました。

POINT 1:ランドスケープ(景観)

山々と森と里山が織り成す自然
心癒やされる情景に憩う

山や川、畑の広がる景色は誰の心にも懐かしく映る。このエリアにはブドウ畑やワイナリーが点在。ワインも日ごとに上質さを増し、八ヶ岳山麓地域の食文化に彩りを添えている。

「リゾナーレ八ヶ岳」は、ダイナミックで美しい山の連なりで知られる八ヶ岳連峰の南山麓にあります。南アルプス・甲斐駒ヶ岳(2967m)を見渡せる絶景や松林に包まれる静謐な環境も魅力であり、少し場所を変えれば名峰富士も見え、幾つもの高原が折り重なるように広がる起伏の穏やかな地域です。

リゾート内の「八ヶ岳ワインハウス」では、テイスティング(有料)を楽しんでもらおうと24種類の山梨・長野産の地元ワインを揃え、ワインの酸化防止技術で知られるenomatic社のワインサーバーを設置。

この地は、豊富な水資源があり、温泉も湧出しています。さらに、日照率が高く、昼夜の気温の差も大きいことからブドウ生産に適した豊饒な土地柄であり、日本有数のワインの産地として知られています。

取材日のディナーで使われていた野菜の数々。地元の生産者から直接仕入れる新鮮さが武器。野菜本来の瑞々しさや甘みが、美味しい料理に繋がる。

レストランでは“Farm to Table(農場から直接テーブルへ)”を実践し、高原野菜や芳醇なワインを、契約農家や生産者から直接仕入れています。それを実現できる環境が、評価の高い「リゾナーレ八ヶ岳」の食の魅力を支えています。

POINT 2:客室

広い室内でだら~り過ごす休暇
飲んだり食べたりの贅沢を楽しむ

レジデンステラス付(70㎡)の一つ。ボルドー色は芳醇なワインそのものを思わせ、壁に描かれた八ヶ岳連峰は山麓のワイン産地を彷彿とさせる。

「ピーマン通り」と呼ばれるリゾート中央部の回廊に面したレジデンス棟の客室は、“ワインリゾートの更なる進化”を求め、2017年4月22日には3ヵ月をかけた大規模な改装を終え、ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill(ワイワイグリル)」とともにリニューアルオープンを迎えました。

現在、客室はレジデンス棟69室とホテル棟103室があり、全172室。レジデンス棟は44~90㎡とどの部屋も広く、スタイリッシュなメゾネットや昼寝もできるゴロゴロソファが置かれた部屋は、まさに子供たちが喜ぶファミリー向けでしょう。また、広いテラス付きの部屋ではテラスでワインを楽しむのも素敵です。

レジデンステラス付のテラスの様子。「ピーマン通り」とは反対側、森に囲まれた静かなテラスでは、木々の間を吹き抜ける風を感じながらのんびりと過ごせる。晴れた日の夜は、寝転んで夜空の星を眺めるのもいい。

さらに2020年4月には、ワンちゃんと過ごせるペットルーム「レジデンスペットテラス付」や、長期滞在用に簡易キッチンを備えた「レジデンスステイ」が新たにデビューを果たし、客室選びに選択肢が増えました。

オリジナル・バスアメニティの中で、写真の「VINO SOAP」は、肌のコンディションを整えるブドウ果実エキス配合の洗顔石鹸。他にもSPAオリジナルクレンジング、ローション、スキンミルクなどオリジナル品が揃う。

一方、贅沢なメゾネットタイプやスイートルームが用意されているホテル棟(35~135㎡)では、同じく2020年4月に5名までが泊まれる部屋として「デラックスファイブ」の改装が完了。角部屋のため南アルプス連峰を見渡せて快適そのものです。

レジデンステラス付の客室内。壁の八ヶ岳連峰の画には、最高峰赤岳(2899m)を始め、山々の名と標高が書かれている。南北30 km余りの山体は大火山群。美しい自然に恵まれた山麓地帯の魅力が伝わる壁画。

特別な幾つかの部屋を除いた客室の壁には八ヶ岳連峰が描かれ、基本カラーとして赤ワインをイメージしたボルドー色が使われた温かみのある造りです。

POINT 3:料理

独創的で美味しい料理に舌鼓
ワイン愛好家にはマリアージュも!

「リゾナーレ八ヶ岳」の食を支える契約農家「こまち農園」の主、八木千恵子さん。こまち農園があるのは八ヶ岳南麓標高1000m。有機JAS認定の農園であり、畑から採ってすぐに「食べてみて!」と野菜を差し出してくれる。大量生産はせず、珍しい野菜も丁寧に育てる。

「リゾナーレ八ヶ岳」のレストランには、上質な旬の食材を仕入れることに熱心な料理人たちがいます。彼らはオーガニック野菜の生産農家、近隣の珍しい野菜作りや上質な食肉生産などに挑む農家さんたちとの繋がりをとても重要視しているのです。

メインダイニング「OTTO SETTE(オットセッテ)」の店内と、酒蔵をモチーフにした全長12mのワインセラー。山梨県産・長野県産ワインが9割というユニークなワインの数は約2000本。八ヶ岳の風土を大切にし、土地の食材を美味しく料理。そこに地元の上質なワインとのマリアージュが生まれる。
「OTTO SETTE」のディナーのアンティパスト「自然」。左から、八ヶ岳の水・土・森・太陽を表現した料理が並ぶ。

生産者との密なコミュニケーションを大切にしながら仕入れた食材を使用したホテルのメインダイニング「OTTO SETTE」の料理は、“本場のイタリア料理を超えたイタリア料理”と絶賛されるほど。毎日、感性豊かな料理が選ばれたワインと共にテーブルを飾り、食の奥深さでゲストを驚かせています。

「YYgrill(ワイワイグリル)」は、ファミリーの歓ぶ声が絶えない上質なブッフェレストラン。素材本来の味を活かしたヘルシーな野菜料理を中心に、肉料理、魚料理、パスタ、スイーツなど、目移りするほど並ぶ。

また、もう一つのレストラン「ワイワイグリル」では、ブッフェボードに驚くほど豊富な料理の数々が、選びきれないほどに並べられ、子供たちも大人も目移り必至。特に高原野菜で作られる数々のメニューはどれもフレッシュで美味しく、子供たちの食欲につられてついつい食べ過ぎてしまいます。