日本を代表する憧れリゾートの一つである星野リゾートは、なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか? ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんならではの視点でその魅力に迫ります。今回は、ワインとグルメと自然が織り成す「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」をご紹介します。

爽やかな高原でリトリート宣言
絶景、美食、ワインの饗宴に魅了

小淵沢の海抜820mの丘に広がる「小牧ヴィンヤード」のたわわに実るブドウ。日本を代表するワインの産地、山梨県や長野県はワイン生産のテロワール(生育環境)に恵まれた地域。

四季の訪れごとに、自然が彩りを変える八ヶ岳南山麓の小淵沢エリア。周辺には人気の清里高原、美し森、大泉高原など、多くの人が一度は行きたいと憧れる高原地帯が広がっています。

八ヶ岳山麓にある小淵沢町が北杜市に編入されたのが2006年3月。古くから観光地として緩やかな開発が進み、特に女性に愛されてきた美しい高原の町は、北杜市編入後も豊饒な土地と自然を活かし、豊かな食材の産地として、またワイン造りでも世間に知られるようになりました。その北杜市の森に包まれるように「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」が佇んでいます。

「ピーマン通り」は、“八ヶ岳の素敵な暮らし”をテーマに八ヶ岳の住人も通える場所。季節ごとの催しが開催され、春には大きな花が飾られ春を祝う定番イベント「花咲くリゾナーレ」、夏には「八ヶ岳マルシェ」が開催され、キッチンカーや野菜を売る店などが出て賑わう。また秋にはハロウィンのイベント、ピクニックやワークショップなどもありファミリーで楽しめる。

山梨県の北杜市、南アルプス市、韮崎市などをはじめ、長野、静岡両県の10の市町村が含まれる南アルプス地域は、2014年6月12日に「ユネスコエコパーク(BR: Biosphere Reserves/生物圏保存地域)」に認定登録されました。

地域の豊かな生態系や生物多様性を保全し、自然から多くを学ぶとともに、文化的にも経済・社会的にも持続可能な発展を目指す取り組みが実行されています。これらの情報を知るだけでも、八ヶ岳山麓の地域がどれほど豊かな自然に恵まれ、清浄な空気や日照時間の多い気候の地域であるかが容易に想像できます。

清浄な水にまつわる話をもう一つ。前述のように、この地域で意外と知られていないのは北杜市が上質の天然水が湧く“水の里”であることです。伏流水に恵まれた土地であることから、飲料メーカー大手のサントリーは、この地にボトリング工場や蒸溜所を構えており、ミネラルウォーター「サントリー 南アルプスの天然水」は余りに有名なブランドとなりました。さらに、シングルモルトウイスキー「白州」も、この地域で製造されているロングセラーの商品の一つ。

清らかで美味しい水は、食の源でもあり、森羅万象、宇宙に存在するすべての生物に影響を及ぼし、未来永劫、人が健康に生きる糧でもあるのです。

珍しいタイプの野菜は八ヶ岳麓の有機JAS認定農家「こまち農園」から。標高1300m付近で作られる高原野菜は、一般に昼夜の温度差や、そこから発生する霧も影響し、野菜本来の甘みや柔らかさが増して、とにかく美味しい。