コオロギを乾燥させ、丸ごと粉末にして食用とする(Photo by iStock)

コオロギせんべい、コオロギラーメンが超美味!昆虫食こそ地球を救う

1匹が1年後には、250兆匹以上に
今年5月、無印良品のネットストアで「コオロギせんべい」が発売されると、瞬く間に話題となり、発売当日に完売しました。1杯で110匹のコオロギを味わえるコオロギラーメンも登場しています。なぜ今、コオロギが注目を集めているのでしょうか? その背景にはSDGsがあると、食用コオロギの研究で有名な徳島大学の野地澄晴学長は語ります。たった1匹のメスから1年後には約250兆匹以上に増えるという、食糧危機時代の救世主・コオロギに迫ります。

コオロギせんべい、発売当日で完売!

コオロギせんべい」とは何か?

秋の夜長を鳴きとおす虫として有名なコオロギの粉末入りのせんべいである。

2020年5月20日、無印良品のネットストアにて、「コオロギせんべい」の先行販売が開始された。発売当日で完売となり、「ご好評につき現在品切れしています。」となった。

無印良品から発売されたコオロギせんべいは大反響を呼んだ

7月10日、限定店舗にて販売された。「ネットストアにて先行販売していたコオロギせんべいを、本日7月10日(金)より一部の店舗に拡大します。11店舗のみでの発売となります。より多くのお客さまにお届けするため、お一人さま3点までのご購入とさせていただきます。」とのメッセージ。

無印良品の「コオロギせんべい」は、以下のように宣伝されている。

無印良品のコオロギせんべいは、徳島大学の研究をベースに飼育された「フタホシコオロギ」という熱帯性のコオロギを使用しています。全て衛生的で安全な環境で飼育され、温度や湿度を一定に保つことにより通年産卵させることが可能で、食用に使用する量を生産することができます。また、おいしく食べていただけるよう、コオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこみ、コオロギの味を活かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合にしました。エビに近い香ばしい風味を楽しめます。

 

「えびせん」に近い味?

良品計画・食品部の菓子・飲料担当の山田達郎氏は、コオロギせんべいの製作に至った経緯をネットストアの動画で紹介している。

きっかけは、フィンランドで無印良品の1号店をオープンするために、フィンランドを訪問した時に、コオロギ入りのお菓子を紹介されたことだそうだ。「最初は食べたくない」と思ったと告白。

しかし、やがて来るだろう世界の食糧危機への対策として、栄養価が高く環境への負荷が少ないコオロギは未来の食品であることを理解し、コオロギ粉入りのお菓子を作製しようとしたが、どの関連メーカーも引き受けてくれなかった。

エビせんべいを生産している愛知県知多郡の工場だけが引き受けてくれたので、この度の販売に繋がった。

昆虫を食べる(!)ことには、嫌悪感を持っている人も多い。私自身がそうであったが、実際に料理されたコオロギを食べてみると、実に美味しい。

「コオロギせんべい」を、何も説明せずに食べてもらった人に感想を聞くと、「エビせん?」との答えが圧倒的に多い。そこで、実は「コオロギせんべいです」と説明すると、「美味しいです!」との反応が多い。