戦力外通告された元プロ野球選手の息子が「スーパー中学生」になっていた…!

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赤坂 英一 プロフィール

「おかわり」中村剛也を見よ

小学校に進学すると、小野もまたホワイトイーグルスに入団し、体格に恵まれた子供によくあるように、エース兼主砲を任された。156センチメートル、60キログラムに達していた小4のとき、地元の〈みずほ台年少野球大会〉で6試合すべてをひとりで投げ抜き、僅か1安打という快投を見せる。小野がスポーツ紙の少年野球欄で大きく取り上げられるようになったのもこのころだ。

しかし、すぐに自分と同じ投手にしようとは、剛は考えなかった。

「アンダー4の場合、マウンドと打席の間の距離は14mしかないんですよ。小学生の野球なら体格で抑えられるし、18.44mで勝負する高校以上の野球とはレベルが違う」

成長するにつれて、小野は中村剛也の打撃に興味を示すようになった。「おかわり」のニックネームでファンに親しまれ、本塁打王6回、打点王4回を誇る西武の主砲である。

西武を解雇されたのち、剛は独力で〈GSL〉という会社を立ち上げた。社名は自分が所属したチーム名、ジャイアンツ、サンマリノ、ライオンズの頭文字から採っている。ここで不動産業や飲食店経営の傍らプロ野球選手のマネージメントの仕事を始めた。そのひとりが中村だったのだ。

西武の中村剛也 photo/gettyimages
 

剛は中村のイメージトレーニングのため、中村が打ったホームラン、約50本ぶんの動画を編集してDVDを作った。例えば、西武が遠征に出る際、剛が車を運転して中村を東京駅へ送る最中、車内でそのDVDを再生する。そのとき、たまに助手席に乗せていた小野も、中村の動画をじっと見つめていたという。

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