先日、20代前半の起業家たちと話す機会がありました。彼らはNPO法人ETIC.が運営する「MAKERS UNIVERSITY」という大学生・大学院生対象の私塾で学んだ若者たちです。
MAKERS UNIVERSITY は、「10年後の世界の主役になる未来のイノベーター達が集い、未来を描くために、共に挑み、共に学ぶ、挑戦者のための学校」として、先輩起業家たちの寄附などによって運営されています。私は起業家のメンターとしてアドバイスをしているのですが、彼らと話していると「ここに日本の希望があるな」と感じます。
自分で事業を運営しているので、同年代のサラリーマンとは見えている世界がまったく違うのでしょう。20代でもしっかり自立していますし、何よりも前向きで楽しそうです。もちろんこの先、事業に失敗する人も出てくるかもしれませんが、そんなことを恐れる様子はありません。それは、失敗は怖いことではなく、しぶとく何度でも挑戦を続ければいいということを彼らが知っているからです。
私の目には、彼らがみな、自分を人生の主人公として、自分で選択した人生を主体的に生きているように見えます。
前回のこの連載(参考:『コロナ後、日本人の「生活」「住まい」「働き方」はここまで激変する…!』)でも指摘しましたが、コロナ禍により、私たちは家族とどう生きるか、仕事をどうとらえるか、そして日々の生活そのものについて、自分にとっての意味を深く考えることを求められることになりました。自分はどう生きていきたいのかを考えることは、自分を人生の主人公として、自分で選択した人生を主体的に生きることにつながります。
これは、幸せに生きていくために非常に重要なポイントです。