偏差値70超えの「受験勝ち組」、ここへきて「二極化」が始まっていた…!

「仕事」とは、「成功」とはなにか…?
藤野 英人 プロフィール

「動く学生」と「動かない学生」

企業に所属していようと、起業していようと、お客さまや社会の未来のために製品やサービスをクリエイトすること、究極的には世の中と自分の幸せのためにやるものです。このような仕事観のベースには、「プラスサム(合計がプラス)」の世界に生き、みんなで全体のパイを増やしていくのだという考え方があります。

そして「お客さまや社会の未来のために」「世の中と自分の幸せのために」仕事に取り組むには、明るい未来を夢見てそれに向かう人であること、主体性を持って自分の未来を選択する人であることが必要です。

そして、私はそのような人をつくることこそ教育だと思っています。私が大学で講義をしているのは、ひとことで言うなら、学生たちに「未来を切り開くのは自分自身である」という意思を持ってもらいたいという強い思いがあるからです。その観点からすると、早稲田大学での1年目の講義は自分が力不足だったと言わざるを得ません。

 

今回の件で、私は日本の若者が全般的に保守化しているということを改めて感じることになりました。大学で若者たちを教え始めた2000年ごろには「隕石が落ちてきてもその場を動かないタイプ」が4割くらいという印象でしたが、2020年の今は「動かないタイプ」が6割くらいに増えたように思います。

しかし、私は日本について悲観しているわけではありません。というのも、「何があっても挑戦し続けるタイプ」の学生は増えているからです。「挑戦するタイプ」は2000年ごろには私が接する学生全体の0.5%ほどしかいませんでしたが、近年はこれが4%くらいになっている印象があります。一騎当千の若者が100人中3〜4人いるイメージです。