偏差値70超えの「受験勝ち組」、ここへきて「二極化」が始まっていた…!

「仕事」とは、「成功」とはなにか…?
藤野 英人 プロフィール

偏差値70超えの学生の「本音」

「早稲田の政経は就職における勝ち組であり、大企業に入れるのにベンチャーに挑戦するのは合理的ではない」「起業しなくてもいい企業に入れるのだから、リスクとリターンの関係を考えれば大企業に入るべきだ。それがわからないファンドマネジャーに失望した」「講義で話をしたベンチャー起業家は成功者ばかりだったが、失敗者を連れてこないのはどうしてか」……。

早稲田の政経なら偏差値70を超えますから、私の講義を聞いた学生はいわば「受験戦争の勝ち組」です。勝ち組は一流大学から一流企業に進むのが当然であり、それこそが真っ当で効率的な生き方だということを信じて疑わない人が少なくないのだろうと思います。

また、「失敗した人の話を知りたい」と思うのは、人生において失敗した経験がなく、「これからも失敗したくない」「失敗しない方法を知りたい」という思いが強いからかもしれません。それが彼ら・彼女らにとって、成功した人から「成功のために何が必要だったか」を聞くことよりも重要だということなのでしょう。

早稲田大学生が考える「成功」とは photo/gettyimages
 

こういった考えを根強く持っている人たちにとってみれば、起業家とは「自分たちとは違うヤクザな人、ごろつき」というイメージなのかもしれません。私自身も、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業した起業家です。今では約90名の会社で、8,000億円以上の資産をお預かりしており、社会的信用も得られましたから、私のことを「ごろつき」だと思う人はいなくなったと思います。

しかし創業当初は、実際に「ごろつき」として扱われる場面も少なからずあったのです。