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シェアは92.2%!Google検索が世界一になった理由とは??

日常化したメディアとしての「プラットフォーム」
IT業界のトップに君臨する4つの巨大企業「GAFA」。そしてその一角を占めるGoogleは「YouTube」、「Gmail」、「Google翻訳」など、私たちの生活に欠かせない様々なサービスを手がけていますが、やはり何といってもその代表は、世界最大の検索プラットフォーム「Google検索」でしょう。
''Google it.''(=ググって)といったように、もはや動詞化するほど日常生活に浸透しているGoogle検索ですが、実はその登場は1997年と、検索エンジンとしては後発の部類に入ります。それではなぜ、Googleは世界一の検索エンジンにまで登り詰めることができたのでしょうか。「研究者のための現代新書新人賞」で優秀賞を受賞した気鋭の研究者・宇田川敦史さんによる寄稿です。

日常に浸透するGAFA

突然で恐縮だが、読者のみなさんは、この記事にどのようにたどり着いただろうか?Googleの検索結果からだろうか?Facebookのタイムラインからだろうか?

また、今どのような端末でこの記事を読んでいるのだろうか?AppleのiPhoneだろうか?GoogleのAndroidだろうか?

いわゆる「GAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)」に代表される「プラットフォーム」は、いまや私たちの生活に欠かすことのできない存在である。もしかしたら、GAFAと一切接触せずに、この「現代新書Web」の記事を読む方はほとんどいないかもしれない。

近年ではNetflixも含めて、FAANGと呼称されることも(Photo by iStock)

GAFAについては、先日アメリカの議会でもその「寡占」が問題視されさまざまな批判や疑念の対象となっているが、一方で私たちは、ほとんど毎日のようにこれらのプラットフォームを利用し、その便益を享受して生活しているのだ。

 

圧倒的なシェアを誇るGoogle検索エンジン

これらのプラットフォームの中でも、特にGoogleの検索エンジンは、老若男女を問わずもっともよく使われているサービスではないだろうか。StatCounterによれば、検索エンジンの世界シェアではGoogleがなんと92.2%と圧倒的である(2020年7月現在)。

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日本においてはGoogleのシェアは76.4%であるが、2位のYahoo!(18.6%)の検索サービスは2010年よりGoogleのエンジンを利用しており、それを合算した実質的なシェアでは95.0%に達する。

インターネットが一般に普及しはじめて30年近くが経つが、Googleは最初から支配的な検索エンジンだったわけではない。『インターネット白書2001』(インプレス)によれば、2000年時点での検索エンジン利用率(複数回答)のトップはYahoo!の61.6%で、次いでgoo(31.9%)、Infoseek(18.0%)、LYCOS(13.5%)と並び、Googleはわずか4.9%に過ぎない。

20年ほど前は、一人が複数の検索エンジンを使い分けることも一般的であり、ある意味健全な競争環境が形成されていたわけである。Googleはその後、2000年代前半に急速にシェアを伸ばし、他の検索エンジンを放逐しいまや「寡占」が批判されるほどの存在になった。

その要因は一体何だったのか。Googleがサービスを開始した当初にさかのぼり、その短い歴史を検討してみたい。