123社。これは、日本の上場企業で時価総額が1兆円を超える企業の数だ(9月5日現在)。
上位から見ていけば、トヨタ(約22兆円)、ソフトバンクG(約13兆円)、キーエンス(約10兆円)、ソニー(約10兆円)と、言わずと知れた企業の名前がズラリと並んでいる。
日本がバブル景気に沸いていた当時、世界の時価総額ランキング上位50社のうち、日本企業が実に32社を占めていた。IBMやフィリップ・モリスの時価総額を、NTTや都市銀行が軽々と上回っていたのである。
だが現在、あくまで時価総額という数字において言えば、トヨタ以外で世界のトップに太刀打ちできる企業はいなくなってしまった。世界1位のアップルとトヨタの時価総額の差は11倍ほどもある。
アナリストは言う。
「コロナ禍にあって、世界の株式時価総額はむしろ膨らみ続け、8月末には過去最高の89兆ドル(9400兆円)強に到達しました。
投資家に多く買われているのは、中国や米国のハイテク株。その象徴とも言える存在がテスラで、株高が続いた結果、テスラの時価総額はトヨタ、フォルクスワーゲン、ダイムラーの三社を足しても及ばない水準になりました」