菅義偉新政権が「9月解散」を狙う「これだけの事情」

そして最も揉めている「人事」とは?
福場 ひとみ プロフィール

梶山弘志は、菅が「師」と仰ぎ「目標」として定めてきた梶山静六(橋本政権の官房長官)の長男である。菅とは、初当選が同期にあたるなど、長きにわたり信頼関係を築いてきた。

菅も梶山も当時は派閥も違ったが、現在はお互いに無派閥。最近では、梶山氏は「いわゆる菅派閥のようなもの」という風に非常に近き存在としてカテゴリーされてきた。

梶山は第4次安倍内閣では国務大臣をつとめ、さらに菅原一秀経産大臣辞任後の後任にとして経産相の座に就き今に至っている。

総理の懐刀として官房長官の存在が政権の成功を決める上で最重要だと考えると、菅が古くから信頼関係のある人物を挙げるのもわからないではない。

 

現実味を帯びてきた「9月解散」

菅内閣成立を前提に、順風満帆の菅がいま描いているのが、9月解散だ。

自民党は、9月18日から3日間で情勢調査を開始し、この結果が望ましいものであれば、即時解散するというものだ。

翌週の9月25日(金)に再度召集。総理所信演説と代表質問を行ったあと、9月30日解散、13日公示、10月25日投開票で選挙に踏み切る公算だ。

「新聞の情勢調査では、自民党支持率が跳ね上がっている。一方、立憲民主の支持率はダウンしている。そして、今の菅人気ムード……。いい材料が揃っている。こんな風はめったに吹かないんだから、とにかく早くやったほうがいい。電光石火のごとくにね。

特に麻生氏が“早くやったほうがいいぞ”と急かしている。麻生は第1次安倍政権の退陣以降、福田、麻生と言う流れで総理を引き継いだけれど、支持率はただ下がる一方で迷走したトラウマがあるからね」(自民党関係者)