恋が成就してもその先に難関があるリアル

韓国ではリアリティも合わせて共感度が高かったこの作品だが、日本での感想をみると、ジナの優柔不断さやふたりの家族の厳しさに、「30代の大人の女性なんだからもっとしっかりして!」「なんであんなに家族が介入するの?」という声もある。

ジナの軽率な行動も懸命にフォローするジュニだが……。(C)Jcontentree corp. all rights reserved

「韓国で話題になったのは、互いの気持ちが成就した後の現実とも向き合っている点です。その部分のリアリティに、共感もあり、つらいという声もあった作品です。

ジュニがジナのことを『ヌナ(お姉さん)』と呼びますが、韓国社会では自分より年上の人の呼称が男女ではっきり分かれています。親しい関係だとこの呼称だけで呼び合います。そのため、日本より“年の差”を常に実感(=意識)してしまうのです」というのは、この作品の日本配給を手掛けているアクロスのジョン・ミンギョンさんだ。

年上の女性と年下の男性との恋愛も増えていて、もちろん幸せに暮らしているカップルも多い。が、恋愛の過程で、女性は常に年上であることを意識させられ、男性は年下であることのふがいなさを感じて悩み、最終的に長続きしないケースもあるという。

「また、親に逆らうことへの抵抗感も日本よりも大きいですね。家族間のつながりも多い韓国の状況を考えると、『ヌナ』と十数年間呼ばれてきて、しかも家族ぐるみの付き合いをしてきた関係から恋人に発展するということは、二人にとってそう簡単な問題ではないはずです。互いの気持ちがあっても、その先にさまざまな心の変化が訪れる。そんな部分にも向き合っていることこそが、リアルともいえるわけです」

家族同然のジュニとの恋に家族は猛反対。(C)Jcontentree corp. all rights reserved

なるほど……、後半感じるモヤモヤこそが韓国が抱えるリアルともいえるわけだ。途中、ジナの母親の態度(本当に強烈なので、この点は覚悟を・笑)に、何度かめまいを起こしそうになったが、家族関係が日本以上に濃密な韓国では親の過干渉は決して大げさではないとも聞く。「父親の地位が子供たちに影響する」といったセリフが出てくるのだが、家柄や学歴へのこだわりが強い韓国では、恋愛や結婚に親が大きく関わってくる現実はまだまだあるという。

このドラマでは、イェジンの本気泣きシーンも多い。(C)Jcontentree corp. all rights reserved