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これは「弔い合戦」だ…菅総裁誕生のキーワードは「継承」である

なぜ安倍氏の意中の人は変わったのか

圧勝に終わる…

9月14日に実施される自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が鎬を削っているが、戦いは菅氏の圧勝に終わる。

菅新総裁誕生後の17日には臨時国会が召集され、衆参院本会議の首班指名選挙で菅氏が第99代内閣総理大臣(首相)に選出される。同日中に菅内閣が発足し、自民党の新執行部も立ち上がる。

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菅氏の総裁選出馬決断の経緯は、朝日新聞(9月4日付朝刊)の一面トップから二面までの記事「自民党2020総裁選」に詳述されている。同記事の冒頭である。

〈安倍晋三首相が退陣を表明した翌日の8月29日夜。菅義偉官房長官は東京・赤坂の議員宿舎の一室で、自民党の二階俊博幹事長、森山裕国会対策委員長と話しこんでいた。二階氏が安倍政権の継続性を念頭に「あんたしかいない」と語りかけると菅氏がこう応じた。「継続性はそうですね」。二階氏はその言葉を立候補への意欲と受け止めた。〉

 

「継続」(継承)が「菅総裁」誕生の背景を理解する上でキーワードである。同紙が2~3日に実施した世論調査の結果がそれを物語っている。第2次安倍政権の7年8カ月の実績結果評価について、「大いに」17%、「ある程度」54%合わせて、71%が「評価する」と回答している。と同時に、首相後継に誰が相応しいかとの質問に対し、菅官房長官38%、石破元幹事長25%。岸田政調会長5%という結果が出ている。

菅氏の立候補表明前では考えられなかったことだ。2日午後5時から衆院第2議員会館内の多目的ホールで開かれた記者会見での菅氏発言をチェックしてみる。会見翌日の読売新聞一面の見出し「菅氏、安倍路線を『継承』―自民党総裁選、出馬正式表明」からも分かるように、菅氏は「安倍首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために、私の持てる力をすべて尽くす覚悟です」と述べている。

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