剛力彩芽、オスカー退所…彼女を縛り続けた「ゴリ押し女優」の呪い

事務所に従ってきた女優の再スタート
片岡 亮 プロフィール

初めてそれを感じたのは2013年のフジ系月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』の主演で、これは原作ファンが配役に猛反発。原作の地味な薄幸美人という印象とはかけ離れたイメージの剛力にバッシングがあった。

わずか20歳にしてCM10本以上の売れっ子となっていた背景には、剛力をプロモーションする意味で、彼女へのギャラを安く設定し、起用されやすくしたものだと聞いたが、なにしろ歌手としてデビューしたり映画の声優をやったりしたかと思えば、その一方でサッカーやプロレスがらみの仕事に駆り出されたりと、場違いに見える仕事は多かった。その所属事務所の努力が逆に人気を低下させた。

剛力彩芽(2013年)〔PHOTO〕Gettyimages
 

週刊文春でコラムニストの今井舞氏が「人気捏造アイドル剛力彩芽はスターになれない」とまで書いて酷評していたが、当の本人はどんな仕事も笑顔でこなしていたから、「同じことをこなせるタレントが他にどれだけいるだろうか」と思ったものだ。

あるイベントでは現場が圧倒的に準備不足のまま人がたくさんいる場所で進行台本を読まされていたが、ここでも彼女は嫌な顔をせず、現場にいた芸能リポーターが「これで文句言わないのは綾瀬はるかと剛力ぐらいでは」と感心していた。

2015年、大井競馬場のトークイベントでは「恋人は白馬が似合う人がいい」とうまいこと馬にかけて恋愛話をしていたが、音響機器の質が低く音が割れていたこともあり、気の毒なほど多くの観客が無関心な風で、そのうち観客席からは「おっぱい見せろ」、「競馬の予想しろ」などと下品なヤジが飛ぶ始末。それでも彼女は天然キャラばりに顔色を変えず話を続けていた。