超難関「東大医学部」合格者でも落ちる…? 知られざる「医師国家試験」の凄まじい世界

原田 広幸 プロフィール

大学と予備校の「知られざる協力関係」

――なぜ予備校に試験対策を依頼するのでしょうか?

日高:大学では研究、臨床の観点から、専門性の高い医学教育を実施しているので、試験対策を重視した教育をしているわけではなく、個々の学習修得レベルに合わせた教育を実施するのは難しいと言えます。

しかしながら、大学としては、自校の国家試験合格率を上げることも非常に重要であることから、国家試験対策としての効率性・効果を重視し、予備校にその対策を依頼する流れが増加しています。

また、医学部の進級試験に落ちて、留年する学生の数も増加傾向にあり、先に述べたように、進級の失敗がきっかけになって予備校に通い始める人も多いですが、留年した学生を強制的に予備校に通わせることで、卒業試験や国家試験の合格までを様々な形でサポートしている大学も増加しているのです。

 

予備校の役割は、国家試験の出題基準であるガイドラインに沿って、国家試験合格に特化した対策を提供し、試験勉強の効率性や正しい学習方法を追求すること。

一方、大学の役割は、6年間で医師国家試験に合格できる力を身につけさせること。これにより現在では、大学と予備校が協力し、サポートを行っているのです。

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