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# 観光

「旅館の食事が多すぎる」と批判された今、旅館が「お客様に知ってほしい」こと

旅館も常に頭を悩ませている

「廃棄前提おじさん」騒動

8月半ば、GoToトラベルを起因とした以下のようなSNS投稿が炎上、物議を醸し出した。

Go Toでちょっと高い旅館に泊まったら、大失敗。出てきた夕食がこれ。さらに天麩羅とごはん、お吸い物。多すぎて到底食べきれない。シニア層がメインターゲットのはずなので、つまり廃棄前提(としか思えないし、実際にかなりの廃棄が出ているはず)。不味くはないけど、体験価値としては……

投稿は“ちょっと高い旅館”で夕食の量が多く食べきれなかったという内容で、“廃棄前提としか思えない”という投稿者の感想が書かれている。

※写真はイメージです(Photo by IStock)
 

GoToトラベルにおいては、ある程度料金の高い施設やプランを利用した方がお得感があり、実際に料金の高い高級な施設の利用が多かったことが指摘されている。投稿者の利用した旅館も相応の施設だったのだろうか。

この問題に関しては、ITリテラシーや食品ロスといった社会的なアプローチからも様々な指摘がなされているが、筆者は宿泊施設に関する評論を生業にしていることもあり、今回は「宿泊施設(主に旅館)と食事」という点にフォーカスして考察してみたいと思う。

日に日に細分化されていく旅館

宿泊施設には様々なタイプがある。“ホテル”や“旅館”は一般的に広く知られているが、ホテルだけとってもシティホテルやビジネスホテルなど多様なタイプがあるし、旅館にしても純和風の温泉旅館から温泉をウリにした大型観光ホテル的施設といったものまで様々だ。