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「なんか提案して」と言われたとき、どこから着手すればよいのか?

これから必要とされる人材の要件

「なんか提案して」の恐怖

「来期に向けてなんか提案して」

「DX(デジタルトランスフォーメーション)で何か面白いことできない?」

「例の件、適当にうまくやっといて」

最近こんな依頼が上司やお客様から来たことはないでしょうか?

皆さんはこのような依頼を聞いてどのように感じるでしょうか?

ごく一部の人を除けば、大抵の人の反応は「そんなこと言われても何をどうすれば良いかわからないから、もう少し依頼を具体的にして欲しい」というものでしょう。

本記事では、このような人たちに対して、なぜこのような依頼が増えてきているのか? なぜこのような曖昧な依頼が重要なのか? から始まって、どのように考えて対処すれば良いかについてのヒントを提供したいと思います。

 

「問題解決力」から「問題発見力」へ

まずは、冒頭のような依頼はどうして対処が難しいのかを考えてみましょう。

このような依頼に共通する特徴は、
・依頼そのものがあいまいである
・言い換えれば相手の期待値が探りにくい
・したがって何から手をつけてよいかもわからない

といったことでしょう。

このような依頼を受けたときに、皆さんはその責任を依頼主のせいにしたりはしていないでしょうか?

「あの人はろくに自分でわかっていない問題を丸投げしてくる」といった言葉がこのような場面で聞かれる言葉です。

従来であれば、「ちゃんとよく考えて問題点を整理してから持ってきて下さい」と突き返したくなるような依頼、これがまさにいま対処すべき重要な課題になっているのです。

対照として受験等の試験勉強の問題を考えてみましょう。合否が明確に決まるような試験の特徴はこれらとは全く逆です。

・問題が明確に定義されている(人によって解釈の違いがないようになっている)
・正解がある
・概ね解き方の定石が存在し、「傾向と対策」が存在する

したがって、これまで難関校の試験を突破した人や難関資格を取得した成功体験を持っている人ほど、冒頭のような「あいまいな問題」に戸惑いを覚えることになります。

つまり、いま求められている人材の要件は(たとえそれが難しいものであっても)「与えれた問題から正解を導く」ことから、「あいまいな状態から『そもそも解くべき問題は何なのか?』を見つけ出す」ことに移ってきていることになります。

一言で表現すれば「問題解決」から「問題発見」へとボトルネックが移ってきているのです。