証券業界に大激震…! 営業マンが売りまくる「仕組み債」のヤバすぎる現実

コロナ禍で「損する人」が続々と…
浪川 攻 プロフィール

「奥様の枠を用意していますから」と…

2015年に国連サミットが採択した、SDGs(持続可能性のある開発目標)にも資する金融手段とされている。個人の資産形成が国際社会の明るい未来づくりにつながるという意味でも、素晴らしい枠組みと評価されている。

複雑な商品を理解するだけの金融知識は備わっていなくとも、グリーンボンドの意義はなんとなくわかる。ちょっと興味がわき、「以前とは違う商品か」と思ってパンフレッドの下段をみた。

すると。「クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 2025年2月18日満期 期限前償還条項付 日経平均株価参照円建社債(ノックイン60)」と記されていた。「期間約5年、利率年1.6%、基準価格×60%」とも記されている。

なんのことはない、前回送られてきたパンフレットと同じ商品内容だった。

 

彼女は「やはり、やめよう」と思った。

そのうち、コロナ禍の影響で株価が大きく下げ始めた。ようやく、夫がいっていたことがわかりかけた矢先、営業担当者が再び電話してきた。

「株価が下がってコワイね」

主婦がそう告げると、担当者は「確かにそうですが、コロナ問題はいずれ終息しますよ。奥様の枠を用意してありますから、どうぞ」切り替えしてきた。

その後、株式相場の大幅下落のニュースをみるたびに、彼女は「買わなくよかった」と痛感している。