証券業界に大激震…! 営業マンが売りまくる「仕組み債」のヤバすぎる現実

コロナ禍で「損する人」が続々と…
浪川 攻 プロフィール

「2.11%」という高利率

翌日、届いたパンレッドには「クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 2022年2月18日満期 期限前償還条項付 日経平均株価参照円建社債(ノックイン65)」と大きな文字で記され、その下に「期間約3年、利率年2.11%。基準価格×65%」という発行条件が書かれていた。彼女は2.11%という年利率の高さに心が動かされた。

だが翌日、夫にそのパンフレットを見せると、夫は予期せぬ反応を示して尋ねてきた。

「なんで、こんな資料があるの?」

主婦は少し自慢げにわずかの間に利息が入った話をすると、「君はこの商品のことを理解しているのか」といい、「とにかく、こんなハイリスク・ハイリターンな商品を大切なおカネで買ってはいけない」と諭された。「下手をすると、大損するから」。

photo/gettyimages
 

怖気づいた主婦は証券会社の担当者に電話をかけ、「怖いからやめます」と断った。

それから1週間ほど過ぎた2月下旬、同じ証券会社の別の営業担当者が電話してきた。

「また、次の商品を売り出します。資料と目論見書をお送りします」

後日、送られてきた資料には「グリーンボンド」と大きな文字が躍っていた。グリーンボンドといえば、環境対策のための資金調達のために企業が発行する債券である。