9月 9日 イタリアの医師ガルヴァーニ誕生(1737年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1737年の今日、イタリアの医師・物理学者ルイージ・ガルヴァーニ(Luigi Galvani、1737-1798)が誕生しました。

もともと教会の聖職者になることを望んでいたガルヴァーニは、父親の勧めに従って医者の道へ進むこととなり、ボローニャ大学(ヨーロッパ最古の名門大学)で医学教授に就任しました。そして彼がカエルの解剖をしている最中、偶然にも重大な発見をしたのです。

ボローニャにあるガルヴァーニの彫像 Photo by Getty Images

ガルヴァーニはカエルの脚の筋肉に2本のメスを挿し入れると、電気を流したわけでもないのに脚が痙攣することを発見したのです。この現象を説明するため、ガルヴァーニは動物の体内で発生する「動物電気」が生命を与えるという仮説を立てました。

この仮説に対し反論したのが、同時代のイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタ(Alessandro Volta、1745-1827)でした。彼はカエルの脚の代わりに食塩水に浸した紙を使っても同様の現象が起こることを発見し、脚の痙攣は「動物電気」ではなく金属の間に働く電気の力によるものだと提唱しました。

ガルヴァーニの仮説は結果として間違っていましたが、彼の発見が「電気生理学」という新たな学問の道を切り拓いたのです。