9月 8日 セロハンテープ発売開始(1930年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1930年の今日、アメリカの3M(スリーエム)社がセロハンテープを発売しました。

 

そもそもセロハンテープとは、透明なフィルムのセロファンに粘着剤を塗って貼り付けられるようにしたものです。セロファン自体は20世紀初頭にスイスのジャック・ブランデンベルガー(Jacques Brandenberger、1872-1954)が発明したものですが、テープに転用できるとは誰も思っていなかったのです。

当時、セロファンには裏表がないため、粘着剤をつけてもすべてはがれてしまいテープの役には立たないだろうというのが常識でした。3M社の研究員リチャード・ドルー(Richard Drew、1899-1980)はこれに異を唱え、実際にセロファンに粘着剤を塗ってみました。すると予想に反して、セロファンを貼っては剥がすことを繰り返しても、粘着力が消えずに済んだのです。

ドルーは世間で信じられている常識であっても自分でしっかり実証を試みて、その結果誤りを見つけたのです。セロハンテープは本の修繕や窓の日よけのためにさかんに使われ、「100万ドルの発明」とも呼ばれました。

オフィスのお供となったセロハンテープ Photo by Getty Images