消費者には不便が多いが… photo/iStock
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レジ袋有料化は「エコ」じゃない…? 日本人は知らない「不都合な真実」

消費者からは悲鳴が上がっている

コロナ禍が長引いてウィズ・コロナの窮屈な生活を強いられ、キャッシュレス還元も終わって消費増税が堪える身に、いきなり降ってわいてきたのが7月1日からスタートしたプラスチック製レジ袋の有料化だ。これまで当然のように無料だった「レジ袋」が3〜10円も取られるし、ユニクロやジーユーのようにプラスチック製レジ袋をやめて紙製のショッピングバッグを10円(税込)で売るチェーンまで出てきたから、消費者からは悲鳴が上がっている。

すでに「便乗値上げではないか」という声も出ているし、そもそも紙製に切り替えれば森林破壊を煽るから環境保護の趣旨とも相容れないというのに、いったいなぜ「レジ袋」有料化はこれほど推し進められるのか。流通に詳しい小島ファッションマーケティングの小島健輔氏が、レジ袋有料化をめぐる「不都合な真実」を明かす――。

レジ袋有料化は「エコ」なのか…? photo/iStock
 

レジ袋有料化で「エコ」になる…って、本当か?

「レジ袋」の有料化は「容器包装リサイクル法」の省令改正によるもので、小売業者など広範な事業者が対象とされ、違反すると行政が勧告や指導、企業名の公表を行い、悪質(?)な場合は50万円以下の罰金刑が課されるから、「協力要請」といった次元ではなく法的な強制だ。

コロナ感染防止の「休業要請」さえ罰則がないことを思えば、コロナ感染防止より重要な「国策」ということになる。

その目的はプラスチックごみ削減や焼却処分時のCO2削減など環境保護が建前で、環境省と経済産業省が旗を振っているが、じつはプラスチック(正確にはポリエチレン)製レジ袋を削減しても環境が改善される計算にはならない。

プラスチック製レジ袋はゴミ捨て袋など様々に家庭で再利用されており、それが無償で得られなくなれば市販ポリ袋が別途に購入され、焼却時に「レジ袋」の平均50倍もCO2が発生するマイバックが増えるだけだからだ。