夜、子どもを寝かしてから「家を出る」シングルマザーふたりの言い分

そして直面した「小1の壁」
秋山 謙一郎 プロフィール

深夜に子どもを預けるのは無駄な出費

それにしても休日に子どもたちを塾や習い事で忙しくさせるだけの経済力のあるリカさんなら、たとえば深夜保育園など、夜、子どもを預けられるしかるべき場所を探し、そこに預けられることもできたのではないか。

そう問うてみると、何を言うかというような険しい表情を記者にやりながら、「今、深夜に子どもを預けられる場所の費用がいくらかかるかご存じですか?」と問い返し、こう言うのだ。

「そういうところで週に5日間、子どもを預けたとして月に5万円前後です。ふたりだと10万円くらいみておかなければなりません。夜、家に居ても、ただ寝ているだけ。わざわざ託児所とか、そういったところに預けるのは、ちょっと無駄な出費という気がします」

〔PHOTO〕iStock
 

現在、関西の民間学童保育の利用料金は、1時間で500円、週5日間12時間利用で月額4万円から6万円というのが相場である。週1日12時間預かってもらうなら1万円から1万5千円というのが標準価格帯のようだ。

いくら年収700万円弱でも、持ち家のローンも抱える身、いくら子どものためとはいえ、すでに進学塾やバイオリンなどの習い事、スイミングスクールといった教育費で月に約10万円の教育費という支出がある。ここから、さらに、深夜に子どもを預けるための費用、月10万円程度の捻出は、やはり厳しいのかもしれない。

とはいえ、深夜、子どもだけが家に居て、朝食時、母親が居ないことが常態化していることに、いささかの不安もないのだろうか。

「もう、子どもたちも、この状態で慣れていますから。何かあれば、彼のマンションに子どもたちがやってきます。これから子どもも大きくなっていくので不安はありません」