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「安倍首相退陣」で9月、日本株市場が迎える「ヤバいシナリオ」

「今後も大きな変動はない」って本当?

アベノミクス、そしてコロナショック

ナイアガラの滝のように下落していく日経平均株価。いつか「その時」が来ると覚悟していたとはいえ、予想外のタイミングで痛い目を見た人も多いのではないか。

8月28日夕方の記者会見で、安倍晋三首相が退陣を表明。昼ごろから退陣は各社で報道されており、売り注文が殺到した結果、日経平均は2万2594円と、一時800円近く下落してしまった。

辞任報道が日本中を駆け巡った/photo by gettyimages
 

7年8ヵ月にわたる政権運営のなかで、安倍首相が掲げ続けてきたのは「経済最優先」。わが国の株高を支え続けてきた「アベノミクス相場」も、いよいよ旗振り役の退場によって終焉を迎えるのではないかと、国内外の投資家は目下のところ激しく狼狽しているはずだ。

アナリストは言う。

「安倍首相退陣が株価に大きな影響を与えない、と考える投資家も多いです。次期首相が決まるまで安倍首相は続投すると宣言していますし、現在の異次元金融緩和は政権交代後も続けられる、と計算しているかもしれません」

そもそも考えるまでもなく、安倍首相の退陣以前に、日本経済は「コロナショック」からの立ち直りの真っ最中である。2万5000円を目指し上昇していた日経平均が突如1万6000円台まで落ち込み、そのまま底が抜けてしまうのではないかとの危機感が漂ったのが3月中旬のこと。