9月 7日 フクロオオカミ絶滅(1936年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1936年の今日、オーストラリアのタスマニア島に棲んでいたフクロオオカミ(タスマニアタイガー)が絶滅しました。

 

オーストラリア大陸は恐竜が生息していた中生代(約1億5000万年前から6500万年前)に主たる大陸から分離した島大陸であるため、独特な生態を持つ動物や植物が多く生息しています。中でも代表的なのはコアラやカンガルー、ウォンバットなどが含まれる有袋類で、おなかに子供を育てるための育児嚢を持っています。

フクロオオカミも名前からわかる通り有袋類の一種で、オーストラリアで最大の肉食動物でした。ところが3万年ほど前に人類がオーストラリア大陸に到達した際、東南アジアから犬の仲間であるディンゴが持ち込まれ、フクロオオカミは獲物をめぐる生存競争に敗れてしまいました。

動物園で飼われていたフクロオオカミ Photo by Getty Images

19世紀後半になると、オーストラリア南方のタスマニア島に生き残るのみであったフクロオオカミは、牧場の羊を襲うからという理由で組織的な駆除の対象になり、ますます棲息数を減らしていきました。そして1936年、タスマニア島の動物園で飼われ「ベンジャミン」と名付けられていた最後の個体が死んでしまい、フクロオオカミは地球上から姿を消したのです。