コロナ感染・外出の石田純一「大バッシング」…人々は何に怒っているのか

「集団いじめ」で事態は何も変わらない
原田 隆之 プロフィール

われわれはどうすればよいのか

ここで重要なことは、スケープゴートを攻撃しても、事態は何も変わらないという厳然たる事実である。人々の怒りの真の原因はそこにあるわけではないからだ。一時的には鬱憤を晴らすことができたとしても、依然としてコロナは猛威を振るっているし、経済危機も続いている。不自由な生活はまだまだ続く。

だとすると、もうこのような非生産的で無益なことはやめて、根本的な解決策を探ろうではないか。それは、自分の心のなかを冷静に見つめ、その怒りや不安と向き合うことだ。そして、それを否定するのではなく、このような状況においては「正常な」心理状態であると考えて受け入れることだ。

その後さまざまなスキルを活用して、ネガティブな感情に効果的に対処することを勧めたい。その具体的な方法は何も特別なことではない。好きな歌を歌ったり、お笑い番組を観たり、ゆっくりと風呂に浸かったりなど、ストレスで疲れた自分を癒すことのできる行動を意識的に取ることだ。

〔PHOTO〕iStock
 

最後に石田さんに一言申し上げるとすれば、どちらに非があるかといえば、もちろんストーカーのようにつけ狙うメディアや、匿名をいいことに卑劣な中傷をする人々の方が悪い。とはいえ、こうした行動を一朝一夕で収めることは現実的には非常に困難だ。

石田さんは「あと1回週刊誌に載ったらアウトなんですよ。だからもうやめてください」と言ったというが、人の行動を変えることは難しい。でも自分の行動はすぐにでも変えることができるはずだ。人の行動を変えようとする前に、自分の行動を変えたほうがいいことは、これもまた事実である。