日本株に「お宝」が…! プロがいま仕込んで儲けている「超強者銘柄」全実名

圧倒的なパフォーマンスだ…
大川 智宏 プロフィール

まるで「バブル」だ

以下の図は、自己資本比率の4分位によるロングショート(高自己資本比率ロング・低自己資本比率ショート)の投資効果の累積値と、参考までに先ほどの景気動向指数の対前年比の推移を併載したものだ。

図:実績自己資本比率の投資効果と景気動向指数
実績自己資本比率の投資効果と景気動向指数 出所:Datastream
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今回好況時の2013年から、明らかに異常な高リターンになっているが、より注目したいのはリーマン前の2007年までの動きだ。前述のように、2002年から2007年までは、景気は上昇が続き、それに伴って株価も高騰した時期だ。その中で、豊富な自己資本は基本的に「悪」であり、マイナスのリターンを生み出している。

これは、資金効率の悪さから期先の成長性に対する期待感が財務レバレッジの高い銘柄に比して貧弱という評価だ。この動きは当然で、好況時は積極的に借り入れをして事業を拡大すべきであり、内部留保を手元に溜め込む行為はただの機会損失である。

そして、その後に2007年後半から景気が急速に悪化するにつれ、今度は逆に健全性の高さが問われ、自己資本比率の高い銘柄が好まれるのも理論通りの正しい動きだ。

一方で、2013年以降の今回好況時は、一貫して自己資本比率の投資効果がまさに「バブル」といっていいほどの強さを誇っている。

これが意味するのは、今回は好況といえども株価の上昇に対して景気が軟調な期間のほうが長く、過剰流動性で株式市場が上昇しても高揚感が皆無の「ハリボテの好況」だったと理解するのが自然だ。