〔PHOTO〕gettyimages

ドイツメディアの米大統領選「反トランプ偏向報道」がさすがに酷い

別にトランプの肩を持つわけではないが…

暗黒時代に救世主登場?

ドイツでは毎日、国営の第1、第2放送のテレビニュースで、欠かさずコロナのニュースが、それも結構長く流れる。

マスメディアも視聴者も、どちらも飽きっぽいので、普段ならどんな重要な事件でも、ゴールデンタイムでの寿命はそれほど長くない。ところが、コロナだけは、かれこれ8ヵ月も続いている。

〔PHOTO〕gettyimages

しかも、毎日必ず出てくるのが、誰かが上を向いて口を開け、鼻や口に綿棒を突っ込まれている映像。ドイツは現在、危険地域に指定されている場所からドイツに入国した人全員にPCRテストを義務付けているので、テストの場所は空港であったり、アウトーバーンの国境のところのテントであったりするのだが、この代わり映えしない映像が、毎日必ず、堂々と主要ニュースの一角を占めているのがどうにも解せない。

そもそもドイツでは、バカンスで人の移動が増えて以来、感染者数が増加しているとはいえ、重症者数や死者の数はそれほど増えてはいない。それに、PCRテストが陽性でも、症状がなければ家にいればよいだけの話なので、コロナの重症者用に確保してあるベッドが、現在1万床も空いているという。

先日のニュースでは、そのベッドにお人形を乗せて、若い医療関係者が治療の練習をしているところを映していたが、それ以外に重要なニュースはないのだろうか?

また、最近、絶対におかしいと思うのが、アメリカの大統領選に関するニュースだ。ドイツメディアが好んで扱うテーマだが、どうも偏向が甚だしい。

〔PHOTO〕gettyimages

たとえば第2テレビは、民主党の正式大統領候補として指名されたバイデン候補が自宅からオンラインで指名受諾演説を行ったとき、「我々はこの暗黒時代を乗り越えられる」という彼の主張を全面的に肯定し、あたかも救世主が現れたような報道の仕方だった。

さらに、そのオンライン演説を聞いているアメリカ各地の支持者の嬉しそうな顔が、壁いっぱいに設置された何十ものモニターに写っている様子なども延々と流され、視聴者は、まさにバイデン候補の選挙運動を見せられたに等しかった。

 

また、オバマ前大統領夫妻の、トランプをこき下ろす応援演説も詳しく紹介された。ドイツ人が選挙権を持っていたなら、ドイツはバイデン候補の強力な票田となっただろうと思う(これは以前のオバマの大統領選挙運動の時も思った)。