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離婚した元妻からの「請求書」に、年収800万男が「反撃」したヤバすぎる方法

疑心暗鬼、疲労蓄積…そして…
露木 幸彦 プロフィール

愛されていなかった

筆者は「どうしても息子さんに相続させたくないのなら、遺言にそのことを残すのはどうでしょうか?」と提案しましたが、どんな遺言を書いても残る相続分のことを遺留分といいます。

息子は直系尊属なので遺留分が認められており、一筋縄にはいきません。翔太さんには父、母、そして兄がいます。もし「兄にすべて相続させる」という遺言を書いたとしても息子さんの相続分がゼロになるわけではありません。今回の場合、息子さんの遺留分は遺産全体の2分の1です。

つまり、翔太さんは遺言を残すことで息子さんの相続分を半分(すべて→2分の1)に減らすことが可能です。「本当は向こう(息子さん)をゼロにしたいんですが…」と翔太さんは肩を落としますが、法律は法律です。

筆者が心配したのはおカネではなく気持ちです。遺言には本人の気持ちも反映されます。息子さんが「お前には一銭もやらん!」という遺言を見たらどう思うでしょうか。「薄々、気付いていたけれど、やっぱり俺はあの人に愛されていなかったんだな」と落胆し、いままで養育費や学費を払ってくれた翔太さんへの感謝を忘れ、元妻の罵詈雑言(とんでもない父親だったなど)を疑おうとしなくなるでしょう。

 

残念ながら「死人に口なし」。遺言の存在が明らかになるのは翔太さんが亡くなった後です。

相続分を減らされたことにショックを受けている最中に追い打ちをかけるなんて筆者は「やりすぎ」だとも感じたのですが、とはいえ翔太さんの意向が第一です。翔太さんはそのことを承知した上で「それでもいいんです。あいつのことを息子だと思っていません」と言い、遺言作成の手続を済ませたのです。