医師・専門家が意見する「岡田晴恵さんはもう退場されてはどうか」

高視聴率の仕掛け人、ではあるが…
週刊現代 プロフィール

岡田さんが提示してきた「希望」とはなにか。ずばり、「アビガン」と「PCR検査」だ。

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5月19日の『モーニングショー』で岡田さんは「早く患者さんを見つけ、早く隔離して、早く治療して、早くアビガンを与えるべき」と主張した。同番組ではこの時期、アビガンを「激推し」していた。

「しかし、アビガンの臨床試験データがでたのは7月10日ですから、5月の段階ではまだ科学的根拠はなかった。安易にアビガンを使えば使うほど、薬が効きにくくなる『耐性ウイルス』が生まれる危険もある。盛んに持ち上げるべきものではない」(50代・都内開業医)

結局、アビガンの有効性がないことが分かると、何の説明もなく、「アビガンを使え」という主張は止めてしまった。岡田さんはいつも「言いっぱなし」で、発言の責任を取ろうとはしない。

「夢の特効薬」を失った岡田さんだが、まだ「PCR検査」という「希望」が残っている。「東京や全国を救っていきたいという思いだとすると、圧倒的に検査数が足らない」(7月27日『モーニングショー』)と岡田さんは猛プッシュを続ける。

だが、PCR検査さえ受ければ感染者と非感染者が明らかになり、感染拡大を防げるというのは、「夢物語」に過ぎない。

10人中3人は感染していても陰性と出る「偽陰性」の問題はよく知られているが、もっと根本的な問題がある。

「PCR検査で分かるのは、『いま、体内に一定量のウイルスがいるか』だけです。1週間後、10日後にはウイルスが増えたり、新たに感染したりするリスクがあります。安心のために検査をしてもキリがないのです」(浜松医療センター感染症内科部長の矢野邦夫氏)

 

8月24日の『モーニングショー』では、世田谷区が4億円をかけて保育士や介護施設職員ら2万人に検査をすると紹介された。岡田さんは一斉検査を「2週間に1度、やればいい」と提案した。

それに対し、羽鳥アナウンサーが切り返す。

「毎回4億円かかりますが……」

ところが岡田さんは何も答えず、番組はそのまま進行した―。

「一斉検査に意味があるかを考えて発言したとは、到底思えません。PCR検査には1回あたり約2万円かかる。『偽陰性』を考慮して陰性者に2回以上ずつ検査すれば、それだけで健康保険財政は破綻します」(前出・左門氏)

検査を行う予算や人員も考えると、やたらにPCR検査を増やすのはよい戦略ではない。にもかかわらず、岡田さんはPCR検査という「希望」を振りかざし続ける。