医師・専門家が意見する「岡田晴恵さんはもう退場されてはどうか」

高視聴率の仕掛け人、ではあるが…
週刊現代 プロフィール

過剰なサービス精神

だが、行政の検査は土日にも行われていたことが判明し、翌日の放送で謝罪と訂正に追い込まれた。ワイドショーに出演した経験がある医師が匿名でこう明かす。

「生放送では、打ち合わせにない話を突然司会者からふられることもあります。専門家は本来、分からないことは『分からない』と答えるべきですが、岡田さんは何でもコメントしてしまっている」

岡田さんは感染症の怖さを伝える書籍を100冊以上出版している。新型インフルエンザを題材にした『病気の魔女と薬の魔女』というファンタジー小説まである。

だが、「分かりやすく、面白く伝えたい」という彼女のサービス精神も、内容が間違っていれば社会に混乱を招くだけだ。

不安を煽る岡田さんの発言の真偽は、医師や専門家ならすぐ見破れる。

ところが、一般の視聴者は岡田さんの語り口に簡単に騙される。社会心理学者で新潟青陵大学教授の碓井真史氏は、その理由をこう分析する。

「コロナ禍のような非常時に、人間はまず『恐怖情報』を求めます。たとえば『地震の後にさらに大きな余震がくる』といったもので、『今、自分は恐怖を感じている』ということを正当化する情報を信じてしまうのです」

とはいえ、単にコロナの恐怖を煽るだけの専門家なら他にもいる。岡田晴恵さんが彼らと違う「特別な存在」になることができたのは、彼女が人々に「恐怖」だけでなく、「希望」を与えてきたからだ。碓井氏が続ける。

「人々は非常時や不安にかられたときに、ネガティブな情報だけでなく、『希望情報』を求める傾向もあります。『お湯を飲めば感染しない』といった情報には、デマでも飛びついてしまうのです」