岡田さんの最大の特徴は「コロナは怖いと過剰に煽ること」だ。
たとえば7月14日放送の『モーニングショー』では、「若い人でも急に悪くなることはあります」「海外では20代でも500人に1人は亡くなっています」と訴えている。
ところが、コロナの実態は、少なくとも若者が恐れるような病ではない。
「20代で新型コロナによって亡くなった日本人は、力士の勝武士(享年28)だけです。しかも、糖尿病の持病もあった」(ちぎら医院院長・千木良まこと氏)
岡田さんは海外のデータを引き合いに出したが、日本は欧米より死者数が少ないのは周知の事実。海外と同じように考える必然性もない。
「岡田さんは、子どもの心配をする母親のような口調でコロナは危険だと繰り返します。彼女の発言を真に受け、炎天下でもマスクを外さない人が多いのではないでしょうか」(30代・都内内科医)
その後、陽性者は増えたものの、死者数は「第1波」の時のようには増えなかった。
それでも岡田さんは「コロナは怖い」と繰り返し続ける。たとえば、コロナウイルスが変異して弱毒化していくという意見に対し、岡田さんは、「弱毒化していくには数十年、数百年の期間がかかる」(8月14日『モーニングショー』)と言う。
これは科学的な事実を無視した発言だと語るのは、東京大学名誉教授で元日本学術会議副会長の唐木英明氏だ。
「この半年ほどですでに少なくとも3種類の大きな変異が見つかっており、弱毒化が起こっているという見解もあります。『数十年、数百年』という根拠はありません」
岡田さんの発言を真に受け、コロナを過剰に恐れる人は増殖していく。そして「コロナは怖い」という前提のもと、岡田さんは「さらに酷いことになる」という「予言」を連発してきた。
緊急事態宣言発令後の4月13日、「今のニューヨークは2週間後の東京です。地獄になります」と岡田さんが断言したのを覚えている人も多いだろう。
それから4ヵ月経ち、ニューヨーク市の新型コロナ死者数は約2万3658人となったが、日本全体の死者数は1201人しか出ていない(8月25日現在)。