ちょっと怖かった病院でのお話しを少し

実は私は、雑誌「本当にあった怖い話」で原作を書くくらいに霊感が強かったのです。

必ず夜中に1回はトイレに起きていた入院生活でした、なるべく霊感スイッチはOFFにしていたのですが、強い念に会うとやはりカラーや存在で感じてしまったりしました。私の病棟はお子さんの念はほとんどなく、自分の存在に気がついて欲しかったり、入院されていた方の思念の残像のようなモノが残っている感じです。

雑誌「ほんとうにあった怖い話」では津久井さんの語りが漫画となり単行本にも! 写真提供/津久井教生

晴れた綺麗な空の時に、必ず朝日や夕日を自前のカメラで撮影している入院患者さんがいました。ベッドも近かったのと朝方のトイレでよく会うので顔見知りになり、話をするようになりました。いつも朝方の時に高級そうなデジタルカメラを持っているのですが、「ここは朝日よりも夕日がきれいなんだよ」と言って、逢魔が時の夕日の時には反対側の廊下の向こうまで出向いて撮影をしていました。

その時にその方の横に何回かに1回は、一緒に夕日を眺めているような薄い影がありました。ふらふらとその方にまとわりついてる感じでした。ある時、なんかその影に話しかけているように感じたので「良い写真撮れました?」と声をかけると、こう答えたのです。
「まぁまぁだね、廊下からの景色で幅は決まっちゃってるし、生きてんだか死んでんだかわかんないようなやつがのぞき込んでくるから調子狂っちゃうんだよ」

「えっ、のぞかれてるの分かるんですか?」
「あぁ、でも写真が好きそうだし、酷く邪魔するわけじゃないから勝手にさせとくけどね」

入院している患者さんは、こんな風に変に怖がったりしないでいる方がほとんどだったので、私も余計なことを告げずにいられるのでした(笑)。

看護婦さんもいちいち気に留めている暇がないという感じなのかもしれません。私の入院していた病院は救急病院だったので本当に救急車の音がひっきりなしでしたが、だんだん気にならなくなりましたから。