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年収800万円の夫が青ざめた…離婚した妻からの「ヤバすぎる手紙」の中身

3度も裏切ったうえに…
露木 幸彦 プロフィール

財産は渡したくない

ところで遺言は誰かが得をし、誰かが損をするゼロサムゲーム。遺言の存在が災いの元にならないよう秘密裏に作成するのが肝要なことがあります。ではなぜ、彼らはコロナ禍で「元」妻子に死後のメッセージを残そうとしたのでしょうか。

「もしコロナで死んだとしても絶対にあいつ『ら』には渡したくないんです」

そんなふうに話すのは今回の相談者・二階堂翔太さん(56歳、仮名)。翔太さんが言う「あいつ」とは元妻のことです。

翔太さんが元妻と離婚したのは12年前。そこから翔太さんが積み上げてきた財産には、12年間でこつこつと貯め続けた貯金が300万円、保険料をせっせと掛け続けた個人年金が毎月5万円(65歳から終身)、住宅ローンをきちんと返済し続けた持ち家(市場価格は2,200万円)、そして定年まで勤め上げた褒美の退職金(1,600万円)があります。

翔太さんが必死の思いで築き上げた財産なので、それが元妻に流れることを心配しているというのです。

<登場人物(相談時点。すべて仮名>
本人:二階堂翔太(56歳。団体職員。年収800万円)
子ども:上溝玲央(18歳。翔太と美咲の長男)
元妻:上溝美咲(54歳。無職)
兄:二階堂良太(58歳。会社員)
 

翔太さんが「万が一の場合」を心配し始めたのは昨年末のがん検診。再検査の対象となり、精密検査をしたところ、直腸癌と診断されたそう。

そして手術を受けるため、2週間の予定で入院。手術は無事に成功したのですが、術後は化学療法が待っていました。放射線や抗がん剤の治療は副作用が大きいので、最初の1ヵ月(2週間×2回)は入院することを勧められたそうです。