コロナ禍、なんか調子がイマイチじゃないですか?

なんだかこのところずっと、微妙に具合が悪い。

猛暑のせいで夏バテしているだけかもしれないし、運動不足のせいかもしれない。時節柄『熱っぽいな』と感じると、焦って体温を測るが、平熱の範囲だ。だけどやっぱり具合が悪い。精神的にも身体的にも、なんとなく「傷んでいる」のを実感するのだ。

でもこの「傷んでる感」は、私だけの感覚ではないようだ。友人との会話でも「なんか調子悪くて」とか「よく眠れないんだよね」というフレーズが頻繁に出てくるし、街で行き交う人たちもどこか調子が悪そうだ。

マスクをしていない人に、ついついトゲトゲしい視線を投げかける人たちにも「傷んでる感」モードが漂う。攻撃する側なのに全然、元気そうじゃないのだ。

とにかく世の中全体がひどく疲れて、ピリついている。

たしかに感染予防で行動をかなり制限している今、不自由なことは多い。精神的にも、連日のコロナ報道を見ては感染の不安が高まるし、コロナの影響による経済的な不安だってある。ストレスが溜まって当然の状況ではある。

本音を言えないコロナ禍の心情を表した渋谷の看板が話題に。行動だけでなく気持ちも制限しがちだ。写真/FRaU編集部

みんなコロナでちょっとヘンになっている

「そうなんです、実際に新型コロナウイルスに感染していない人まで、体調や精神状態が安定しない状態が続いています。これはとても大きな問題です。僕は毎日、多くの患者さんと接する臨床医として、この状況はエマージェンシー(緊急事態)と感じています」と語るのは、医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科の國松淳和氏だ。

國松氏は『コロナのせいにしてみよう。シャムズの話』(金原出版刊)という本を6月に出版し、youtubeでも「これってシャムズ?(略してこれシャム)」と題した音声配信を行い、話題を集めている。

「これってシャムズ?(これシャム)」vol.1  配信/YouTube

コロナ流行以前とは生活様式が一変した今、まったくストレスがない(と思い込んでいる)人のほうが圧倒的に少ない。みんな多かれ少なかれ以前より多くストレスを抱えているし、それによってなんとなく具合が悪いのも当然です。

でも、そんななかで、体には目立った不調は出ていないんだけれども、コロナによって『あきらかに以前とは様子が違ってしまった人』たちがいます。

僕は、この人たちを問題視しなくてはいけないと思っていて、この人たちの状況を『COVID-19/Coronavirus-induced altered mental status,CIAMS』、通称『CIAMS シャムズ』と名付けました

一見、なんだかすごい病名のようですが、僕が勝手に作った名称です。正式な病気・病名ではありません。シャムズというのは『コロナで変わってしまった・ちょっとヘンになっちゃった人たち』全般を示す言葉だと思ってください。医学用語でもないのになんだか胡散臭いと思うかもしれませんね。でも今、この『シャムズ』のことを、多くの人に知ってほしいと思っています」(國松氏)