胸に膿が溜まる病気から、見事にカムバック!

前回から、週1回にリニューアル掲載している『毎週猫さん、ときどき犬くん』。友森玲子さんが主宰しているボランティア団体「ランコントレ・ミグノン」で現在ケアしている保護動物やミグノンを卒業した動物たちの近況などを連載でお伝えしています。

今回は、まだご紹介していなかった両眼摘出で全盲猫の『ポロリちゃん』です。実は、ポロリちゃん、兄猫のコロリくん(彼も両眼摘出で全盲)をご紹介した後、ポロリちゃんも、と思っていたのですが、そのころ、ポロリちゃんちょっと体調を壊していました。胸に膿が溜まってしまう『膿胸』という症状でした。

なんか笑っているみたいな表情です。写真/ミグノン
名前:ポロリちゃん
性別:女の子
年齢:3歳
性格:ナデナデも抱っこも大好き。へそ天寝が得意

両眼摘出を忘れてしまうほど、普通に生活

膿胸は、細菌が胸膜に感染し、胸腔内に膿が溜まる病気です。鎮静をかけて少しずつ棟に溜まった膿を抜くとドロドロの乳白色の膿状胸水が出てきました。呼吸の状態も一時よくなかったので、ちょっと心配していました。

もともと、ポロリの兄妹は、目にトラブルが出てしまい、眼球を摘出しなくてはなりませんでした。最初に、兄のコロリが両眼を全摘しました。ポロリは最初は、片眼の摘出で済むかと思ったのですが、結局もう片方の目の具合も悪くなってしまい、両眼を取ることになりました。過去にそんないきさつがあったので、体調には注意していたのです。

でも、その後徐々に体調を取り戻し、今では前と変わらず、元気に過ごしています。動物は元気だった子もちょっとしたことで体調が変わることがあるので、その点は注意が必要なのです。

片眼があったときのポロリ。大きな魅力的な目を持っていました。写真/ミグノン

ポロリですが、両眼摘出というと、大きなハンディを持っていて暮らすのが大変そうですね、とよく言われます。でも、まったくそんなことはありません。ポロリとコロリの兄妹猫は、ミグノンの中でも指折りの運動神経を持つアスリートキャットです。ジャンプもするし、小さな音も聞き逃さず、その音を頼りにじゃれてくるので、猫じゃらしにも驚くほど反応します。トイレも失敗なく、ご飯もこぼしたりすることはありません。

ミグノンに来る患者さんや宅配の人にも、いち早く反応して、ご挨拶するのがポロリとコロリなのです。視覚は重要な五感のひとつかもしれませんが、でも彼らを見ていると、そんなことも忘れさせてしまうぐらい普通に生活をしています。動物たちの能力には、いつも驚かされるばかりです。

瞳がなくても表情も変わります。本当に不思議です。撮影/山内信也
右は、兄猫のコロリくん。2頭でじゃれ合って元気に遊びます。撮影/山内信也

コロナ禍で生活様式の変化で右往左往しがちな私たち。もしかしたら危機への順応性は猫のほうが高いのかも? とポロリたちを見ていると考えさせられることばかりです。

ポロリちゃんと家族になりたい方は、こちらの譲渡条件をお読みください。

取材・文/FRaU編集部

まだまだ、たくさんの保護動物がいます。ミグノンの保護動物一覧はこちらに

今年はオンラインで開催!「いぬねこなかまフェス2020」

2007年から動物愛護週間に、より多くの方に知ってもらうために始まりましたミグノン主催のイベント『いぬねこなかまフェス』。賛同した様々なアーティストが集まり、それぞれが動物たちのためにパフォーマンスを行います。収益は保護している動物たちのシェルター家賃、医療費、フード代などに役立てられます。

今年はインターネットでの開催になりました。

『いぬねこなかまフェス2020 〜動物愛護週間にオンラインで集まろう〜』
配信期間/9月20日(日曜日)17:00~9月23日(水曜日)20:00
オンラインチケット/3,000円

出演/akiko、浅田美代子、小泉今日子、坂本美雨、鈴木杏、スティーヴ エトウ、椿鬼奴、富樫春生、町田康、水越美奈、矢野顕子(VTR出演)ほか 

※2020.09.09.情報更新
斉藤和義さんの参加が決定しました!

詳しくはこちらを
https://streaming.zaiko.io/_item/32985