2009年に米女子ツアーの賞金女王、2010年には世界ランキング1位にもなった申ジエ。
米ツアー通算11勝のうち、メジャーの全英女子オープンを2度も制覇(2008年、2012年)している韓国人ゴルファーである。
現在は日本ツアーを主戦場にしている申ジエに、日本と韓国の選手の気質の違いについて聞いたことがあった。すると、
「韓国には壁にぶち当たってみるという思考を持った選手が多く、日本では慎重な選手が多いと感じます」
との答えが返ってきた。
女子ゴルフの世界ランキングトップ15位以内には7人の韓国人選手がいるが、すべて米ツアーのプレーヤーだ。海外に出て結果を残すという気概を持った選手が韓国には多いということだろう。
さらにこんな意見も口にした。
「私の個人的な考えでは、若い時にまず挑戦することです。遠くから眺めているだけでは、高い壁の乗り越え方は分かりません。ぶつかって初めて、乗り越え方が分かると思います」
申ジエは2006年から3年連続で賞金女王になったあと、2009年からアメリカに渡った。その過程で「たくさん失敗し、壁にぶち当たり、経験を積んで乗り越えてきた」と話す。