アパレル業界、いよいよ「販売員」の「使い捨て」がヒドいことになってきた…!

販売員が生き残る方法も…ある
小島 健輔 プロフィール

販売員は「なに」をしているのか…?

リクルートジョブズが毎月発表しているバイト・派遣時給調査では「製造・物流・清掃系」の方が「販売・サービス系」より高く、直近7月の三大都市圏でも1,075円と販売系の1,049円を上回る。

次に多いのが「レジ打ち」「包装」などの「精算」業務で、食品スーパーでは3割前後を占め、大型カジュアル店でも繁忙時には2割を超える。食品スーパーのキャッシャーパートの時給を考えれば、販売員の給与が低位に止まるのもやむを得まい。

アパレル店で意外に多いのが「待機時間」で、ブランドショップなどの小型店舗では2割以上も占める場合がある。要は「店番」であって生産性はゼロだが、お客が来ないアイドルタイムでも最低1〜2人は貼り付けておかないと売場が保守できないし、トイレにも行けなくなる。

「接客」以外の仕事がたくさんある photo/iStock
 

今日の週休二日制で店舗に常時一人を貼り付けるには正社員換算2.5人の雇用が必要で、小型店舗では「店番」コストが売上に見合わず生産性が極端に低くなる。前世紀までは営業時間が短く、店長が通しで頑張れば部分的な二交代制で保守できた。が、00年施行の大店立地法で営業時間が自由化され二時間も営業時間が長くなって以降、完全二交代制が必至になって運営人員が肥大し、販売員不足が常態化するようになった。

販売未経験者も採用せざるを得なくなって販売員のスキル水準が低下し、本部集中化が進んだことも給与の低さを招いたのではないか。

保守効率を上げるには大型化・セルフ化が必定で、30坪と300坪では保守効率は倍も違ってくる。ユニクロや良品計画の一人当たり売上が一般のアパレルチェーンより3〜4割も高く、一人当たり人件費も15%ほど高くできる所以はそこにある。