コロナ直撃のアパレル業界で「販売員」がまっ先に「切り捨て」られている photo/iStock

アパレル業界、いよいよ「販売員」の「使い捨て」がヒドいことになってきた…!

販売員が生き残る方法も…ある

コロナ禍で売上が激減したアパレル業界では大量閉店やブランド廃止、事業整理や破綻が相次いでいるが、その中でいの一番に切り捨てられているのが「販売職」だ。

コロナ以前から給与が低く、キャリアを積んでも上がらず、「使い捨て」が指摘されてきた。どうしてアパレル販売員の給与は低く、「使い捨て」になってしまったのだろうか。アパレル業界に長年かかわってきたファッション流通コンサルタントの小島健輔氏がいまアパレル業界で起きている「ヤバい現実」を明かす。

販売員の年収は業界の中で「一番低い」
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アパレル販売員の年収は「業界で一番低い」

ファッション業界の転職支援サービス「クリーデンス」が毎年集計している「ファッション業界の職種別平均年収19年」に拠れば、「販売員」の年収は25〜29才/30〜34才/35〜39才のいずれでも全職種中、最も低く、25〜29才では301万円、30〜34才で328万円、35〜39才でも358万円でしかない。この集計データをそのまま受け取れば、十年勤めても年収が57万円しか上がらないことになる。

14年の集計でも25〜29才で284万円、30〜34才で324万円、35〜39才で379万円だったから、25〜29才こそ17万円上がったが、30〜34才では4万円しか上がっておらず、35〜39才では逆に21万円も下がっている。給与の安い若い子を雇って使い捨てる傾向は、むしろ強まっているのではないか。

「クリーデンス」の集計は募集条件だから、実際の採用条件より高めに出ると推察される。では、大手アパレルチェーンの現実はどうだろうか。各社の直近決算期の公表値から販売員の年収を推計してみよう。