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# 新型コロナウイルス # アベノミクス

安倍政権の大誤算…過去最悪GDPでわかった「アベノミクス」の不甲斐なさ

あまりにお寒い現状認識

「欧米よりマシ」と主張するが…

過去最悪となった4半期GDPの発表を受けて、西村康稔・経済財政担当大臣は8月17日、談話を公表し、

各種支援策による下支えの効果もあり、ロックダウンが行われた下で年率マイナス30~60%となった欧米各国と比べれば、GDPの減少幅は抑えられている

と強調、安倍政権が新型コロナ・ショックの下で困難な経済のかじ取りをうまくやっていると主張した。安倍政権のおかげで、新型コロナ・ショックの影響が欧米諸国に比べて軽症で済んだと言わんばかりなのである。

西村康稔・経済財政担当大臣(Photo by GettyImages)
 

しかし、前期比の4~6月期の実質GDPの減少率だけに着目して、日本経済が受けたダメージが欧米諸国より軽微だったというのは、議論として不適切ではないだろうか。
そもそも、日本は欧米諸国よりマイナス成長が長引いているうえ、そのマイナス成長に陥る前から群を抜く低成長に喘いできたからだ。

こうした事実は、安倍政権の新型コロナウイルス感染症対策の巧拙よりも、発足以来7年8ヵ月も経つ安倍政権が鳴り物入りで喧伝し続けてきたアベノミスの失敗を示すものと受け止めるべきではないだろうか。

まず、内閣府が公表した4半期GDP(速報値)を見ておこう。

実質GDPの伸び率は、前期比でマイナス7.8%。これは年率換算すると27.8%減となり、そのマイナス幅はリーマン・ショック後の2009年1~3月期の景気後退(年率17.8%のマイナス)を超えて、統計が存在する中で過去最大の縮小である。

原因は、内需も外需も総崩れになったことにある。寄与度をみると、内需がマイナス4.8%、外需(モノやサービスの純輸出)がマイナス3.0%となっている。