塾なし留学なし公立からハーバード

小学校から高校まで公立校に通い、ハーバード大学に現役合格(そののち首席で卒業)した廣津留すみれさん。大分という地方都市に生まれ育ち、海外留学したこともなければ、塾に通ったことも模試さえ受けたこともなく、ハーバードの面接も自宅の部屋からスカイプ受験。「小中高の12年間でかかった学費はたった50万円でした」と、母である廣津留真理さんは語る。つまり、100%家庭学習だけで世界トップの大学に入ったすみれさんだが、今、大手中学受験塾に通うだけで、1年間でもこれよりはるかに高い学費がかかることもあることを考えると、驚くべきことだ。

-AD-

彼女の学習習慣を支えたのは、すみれさんが0歳のときから真理さんと一緒に行っていた家庭学習だという。それは、年齢や学年といった枠にも、「子どもにこれは難しいのでは?」という先入観にもまったくとらわれない、真理さんオリジナルなものだった。真理さんは、2人で行った家庭学習を「ひろつるメソッド®」として確立。現在は英語学習塾を主宰するほか、ゼロから一気に中2まで6年分の英語を身につけられるひろつる式ドリル『英語ぐんぐんニャードリル』を出版するなど多方面で活躍中だ。 

すみれさんは、ハーバード卒業後、ジュリアード音楽院で学び、NYで音楽マネジメント会社を起業するほか、バイオリニストとして活動しているが、コロナ禍で現在NYから帰国中。この機会に、彼女を形づくった家庭学習とは一体どんなものだったのか、大分の実家にて、母娘で語り合ってもらった。その前編は、真理さんがいかにしてすみれさんに「遊びとして」学ばせる環境を作ったのかを教えていただく。

母親の廣津留真理さん(写真右)とすみれさん 
廣津留 真理
ディリーゴ英語教室代表/一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)代表理事兼CEO/株式会社ディリーゴ代表取締役。大分県在住。早稲田大学卒業。一人娘のすみれさんは、大分の公立高校から留学経験なしでハーバード大学に現役合格&首席卒業。彼女への家庭内での学習指導経験を踏まえて編み出した独自の「ひろつるメソッド」を確立。大分県の英語教室や県内外のセミナーにて、これまでのべ1万人を指導。たった週1回75分のレッスン1年で、英語学習経験ゼロの小学生が英検3~2級に合格する例が続出。オンラインコースでは日本はもとより世界から受講生が学ぶ。また、現役ハーバード生が講師陣のサマースクールSummer in JAPANは、2014年、経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」受賞。著書に、娘と行った家庭学習メソッドを公開した『成功する家庭教育 最強の教科書』(講談社)ほか。https://dirigo-edu.com
廣津留すみれ
バイオリニスト。Smilee Entertainment社 CEO。1993年大分市生まれ。小中高まで地元の公立校に通い、2012年ハーバード大学に現役合格、2016年に首席で卒業。ジュリアード音楽院の修士課程に進学。2018年に首席で卒業後、ニューヨークで起業。バイオリニストとしてヨーヨー・マとの共演やゲーム「ファイナル・ファンタジー」シリーズのサントラ録音など、ジャンルにこだわらず幅広く活躍中。著書に『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私が見てきた新・世界の常識』(KADOKAWA)ほか。9月・10月には福岡と東京で講演・演奏会も予定。詳しくは→https://sumirehirotsuru.com/