感染を恐れながらスポーツを楽しむために

僕はラグビースクールのコーチもしていますが、こちらの活動も再開しました。僕らは透明のフェイスシールドをつけて指導します。子どもたちは運動するのでマスクはつけさせません。ただし、コロナ対策として60分で練習を終えます。コンパクトで楽しい練習メニューを用意して、子どもたちに「そこは触らないで」とか「くっつきすぎないで」といちいち注意することなく終えられるよう工夫しています。

フェイスシールドをしてラグビーのコーチをしている森田さん(写真右端)。子どもたちは基本的にマスクなしで参加となっているが、マスクを取りたくない子どももいるので、その意思を尊重して熱中症対策を取っている 写真提供/森田太郎

僕はもともと練習を短くしようと他のコーチに働きかけていたくらいなので、以前から90分しかやっていませんでした。すると、60分間でも十分に練習が成立することがわかりました。自分では効率よくやっていたつもりでも、まだ無駄があったのです。説明やアドバイスをより簡潔化する。給水の前後の動作も素早くする。そうやって短縮すると、子どもたちも「60分を大切にしよう」と思うようで集中して取り組みます。

事前に、練習の内容や、コロナ感染対策の指針を子どもや保護者にきちんと説明したうえで行いました。加えて「参加しない人を否定しない」ことも求めています。また、もともとグランドを10周走るとか、筋力トレーニングといったひとりでもできるような練習は入れていませんが、より一層集まってこそできる練習の価値を見出すようにしました。

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感染を恐れることと、思い切りスポーツを楽しむことは相反することかもしれません。けれど、これからコロナと長く付き合って暮らしていくには、学校も塾もスポーツも、それぞれの活動が中途半端にならないよう大人が考えなくてはなりません。そのためにも、今のコロナ禍の子どもたちを理解したいものです。