8月24日から新学期開始となる学校は多い。いや、もっと早い学校もあり、「感染拡大防止」という名目で子どもの自由な時間が奪われている現実がある。コロナ禍のいま、子どもたちはどのように感じているのだろうか。そしておとなたちは子どもたちをどう支えていけばいいのだろう。

公立小学校での教師として13年勤務し、「森田さんが担任すると子どもたちがなぜかやる気を出す」と「型破り教師」として有名だった森田太郎さん。現在は子どもたちの「興味の芽」を伸ばす東京・三鷹市の「探究学舎」で講師をつとめている。教師の経験と講師の経験を踏まえ、子どもたちが自分たちから動くために大人が考えたいことを伝えていく連載「タロー通信『風のとびら』」、今回はコロナ禍でのアンケートで見えてきた「子どもたちの本音」を森田さんが分析する。

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猛暑の中での登校

24、25日からは、長かった夏休みが終わって子どもたちが学校へ行き始めていることでしょう――と書いては見ましたが、全然長くはないですね。全国で95%の学校が前年度よりも夏休みを短縮したのですから。公立小学校では、2週間未満が25%で最短9日だったそうです。

17日から多くの学校で新学期が始まっているようですが、お盆を過ぎても猛暑の真っただ中。この日は浜松で41.1度と国内最高気温タイを記録しました。炎天下にさらされながら登校する子どもたちの健康面は大丈夫かと心配になります。

外を歩くだけでも危険と言われている暑さの中、マスクにランドセルで歩くのも心配だ Photo by iStock

「いや、教室は冷房完備なんでしょ? 大丈夫でしょ」とおっしゃる方もいますが、涼しいのは教室だけで、廊下や体育館など校舎のほかの場所には熱波が入り込みます。プールも中止ですし、自然に涼を得る場所がありません。しかも、皆さんご存知のように、感染を広げてしまわないよう子どもも教員もマスクをしています。顔の中に熱がこもり、汗は滝のように流れてきます。肌の弱い子はどれだけ苦しいだろうと気の毒になります。

僕が講師を務める探究学舎も、人数制限をしながら対面するリアルな授業を再開しました。スタッフも子どもも、マスクをしてソーシャルディスタンスをとります。先日、「元素カルタ」で遊びながら学ぶ授業をしたときは、手袋も着用しました。

授業をしながら、子どもたちはやはり生の授業を欲していたんだなとあらためて実感しました。肌と肌は触れ合えないけれど、会うだけで幸せ。オンラインではなく、同じ空気を吸うことの尊さをあらためて実感しました。