8月31日 ドイツの物理学者ヘルムホルツ誕生(1821年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1821年の今日、ドイツの物理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(Hermann von Helmholtz、1821-1894)が誕生しました。

 

彼は熱力学や生理学の分野で多大な功績を残しました。

ヘルムホルツの肖像画 Photo by Getty Images

ドイツ・ポツダムの哲学教師の家に生まれたヘルムホルツは、医学学校で医学を学んだ後に軍医としてのキャリアを始めました。軍医の仕事を務めるかたわら、彼は兵舎の中に手製の研究室を作って実験を続け、のちにケーニヒスベルク大学など多くの大学で生理学教授や物理学教授を務めました。

ヘルムホルツの業績としては、マイヤーやジュールらとともにエネルギー保存の法則を確立したことが挙げられます。彼は「物体に外部から加わった仕事と熱量の和は内部エネルギーの増加に等しい」という「熱力学の第一法則」を見出し、それを「閉鎖系におけるエネルギーの総和は一定である」という「エネルギー保存の法則」に拡張しました。

また、ヘルムホルツは生理学の分野でも業績を残しました。彼はトマス・ヤングの学説をもとに「人間の網膜は赤・青・緑の三色の光を受容し、3種類の光の割合に応じて色を認識する」という三色説を唱えました。その他にも神経の伝達速度を測定するなど、学問の領域にとらわれない多彩な分野で活躍したのです。

赤・青・緑の光は等量だと白色に見える Photo by Getty Images