新型コロナウィルスの拡大にともない、私たちの暮らし方や働き方が変わる中であらゆるものの「オンライン化」が注目を浴びつつあります。
特に教育、スポーツ、エンターテインメントなどの分野では、いわゆる「3密」を避けるためのオンライン化が急速に進んでいます。
エンターテインメントの分野では、例えば人気音楽グループが6月に開催したオンラインの無観客ライブは、有料動画配信サービスなど8つの配信メディアを通して中継され、3600円の配信チケットを約18万人が購入したと言います。
またスポーツジムなどもオンラインでのレッスンを強化しつつあります。そして教育の現場でも授業のオンライン化が一気に進みました。私が授業を受け持っている京都芸術大学においても1学期は全てオンライン授業となっており、先生・生徒ともに試行錯誤をしながらの取り組みとなっています。
コロナ下で発展してきたオンラインサービスは、大きく一方向型と双方向型の2つのジャンルに分かれています。一方向型とは、サービスを提供する側と享受する側が明確に分かれているようなものです。例えば昔から行われているスポーツ試合のテレビ中継や、コンサートのライブ配信などはこの一方向型に当たるでしょう。
一方、双方向型とは、サービスを提供する側と享受する側は分かれているものの、お互いにコミュニケーションを行うことがサービスの核となっているようなものです。例えばオンラインでのヨガのマンツーマンレッスンなどは、この典型例であるといえます。また大学でのオンライン授業も先生と生徒による双方向のコミュニケーションが発生します。